長門組合長・年頭挨拶
組合員の皆様には、ご家族おそろいで輝かしい令和8年の新春をお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。あわせて、農協事業運営に対し多大なるご指導、ご協力、ご支援を賜りましたことに、役職員一同、心から感謝申し上げます。
世界的には、人口増加や気候変動、さらに各地で続く武力紛争によって、深刻な食糧危機が広がっております。加えて、米国の関税政策や世界経済の減速懸念が、農業資材や燃料価格の高騰を招き、農業経営に大きな影響を与えています。
国内では、25年ぶりに改正された「食料・農業・農村基本法」に基づき、共同施設再編事業や水田政策の見直し、麦・大豆の増産支援など、食料安全保障を強化するための取り組みがすでに始まっています。資材価格の高止まりや物流の停滞といった課題も続いておりますが、北海道農業が「食料供給基地」として果たす役割は一層重要になっています。令和8年度には、予算措置の拡充が見込まれており、食料安全保障の実効性を高めるための施策が本格的に展開されることが期待されます。当JAとしても、関係機関や系統組織と連携し、組合員の営農を守り、農業所得の安定確保に向けて一丸となり、取り組んでまいりますので、ご理解、ご協力をお願いいたします。
さて、昨年は3年連続の記録的猛暑により、生育障害や病害虫、局地的豪雨などで、作物に大きな被害がありました。あらためて被害を受けられた皆様に、心からお見舞いを申し上げます。厳しい環境下ではありましたが、農畜産物販売金額は計画の62億円を大きく上回る見込みです。
特に水稲は、主食用米の激しい集荷競争を背景に、ホクレン概算金が異例の高水準となり、また「農協結集力向上運動」にご理解・ご協力頂いたことで、出荷量と販売額は前年実績及び計画を大きく上回りました。野菜は、高温の影響で出荷量は減少しましたが高単価となり、令和7年10月時点で販売額は前年を3億円上回り、年間販売計画の33億円を超えました。このことは、組合員の皆様の熱意と努力、また関係機関のご支援の賜物であり、衷心より敬意と感謝を申し上げます。花きは、共同選花を積極的に利用頂きましたが、前進出荷や生育障害の影響で、出荷本数は計画を下回り、販売額も前年を下回る見込みです。畜産は、飼料価格が高止まりしておりますが、和牛素牛価格の回復と生産者の飼育管理の努力により、出荷頭数が増加し、前年実績及び計画を上回る見込みであります。
農協事業では、施設の老朽化と職員の確保・定着が大きな課題です。老朽化した建物や共同選別機械は、計画的な再整備が必要であり、現在検討を進めています。あわせて施設整備積立金の充実も重要であり、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
一方、職員の確保・定着に向けては、待遇や職場環境の改善を進めており、金融店舗の昼休業導入やATM営業時間の短縮、組合員相談課を含めた金融部門のワンフロア化など、組合員のご理解のもと実施し、円滑に移行しております。
組合員皆様が大変お忙しいなか、昨年11月の地区別懇談会にご出席を頂きありがとうございました。懇談会で説明した、共同施設の共選料見直し、冬期間における土曜日の農業センター・資材農機センター窓口休業、事務所及び休憩所のエアコン設置などは、人材確保や定着のため早急な対応が必要であり、引き続きご理解とご協力をお願い申し上げます。
農業・農協を取り巻く情勢は変化が激しく不透明ですが、鵡川農業の発展と組合員の営農を守るため、3カ年計画で掲げている「農畜産物販売額の60億円」「組合員資本増強」「農協結集力向上」の3つの目標を着実に進めてまいります。
今後も役職員一同、組合員の負託に応えるJAを目指し努力して参りますので、皆様の積極的な農協事業のご利用をお願い申し上げます。
最後になりましたが、本年が災害なく、豊穣の秋を迎えられますこと、そして皆様の益々のご健勝を心から祈念し、新年のご挨拶といたします。
