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穀類乾燥調製施設完成喜ぶ・最新設備で農業振興

2020.03.18

JAむかわは、平成30年9月6日の胆振東部地震で穀類乾燥調製施設が被災し、昨年3月から建替工事を始め、3月に完成した。

完成穀類乾燥調製施設
施設を見学する組合長ら

引き渡し目前の18日、JA役員が施設を見学した。穀類乾燥調製施設の事業費総額は約12億円で、最新式の荷受設備や乾燥設備、出荷設備などを備えた大型施設。国費の強い農業づくり交付金事業と町費の農業振興施設等整備補助事業の支援を受けて再建した。JAむかわの長門宏市組合長は「各関係機関や行政支援のもとに震災から1年5ヶ月をへて再建することができ、感謝とお礼を申し上げます。その間組合員には不便をかけましたが、乾燥調製を麦は南幌農協に大豆は美唄市農協に引き受けて頂き、協同組合の相互扶助のありがたさを痛感しました」と感謝した。役員13名は施設内を見学し、受注した(株)サタケから乾燥調製施設について説明を受けた。
 完成したJAむかわ穀類乾燥調製施設は鉄筋コンクリート造りの平屋で延べ面積1056平方メートル。荷受け設備は、籾や麦で10t/h(1時間当たりの荷受量)が2列で、乾燥設備は55tの貯留ビンが10基4列あり、乾燥機は10t/hが6基ある。籾や麦の調製設備は4t/h・大豆は2t/h。出荷設備は玄米や麦はフレコンで20t/hが処理できる。
 毛利好隆理事兼務参事は「連合会や各農協から支援と協力を受け、ようやく完成することができました。心からお礼と感謝を申し上げます。最新式の設備で処理することで、農業所得向上と経営安定につなげることができ、むかわ農業の中核として穀類生産の安定に努めていきたい」と話した。

その他に被災した大豆の一時保管施設(延べ面積468平方メートル)、1億5千万円の事業費をかけ再建した。これらの施設は高齢化や経営面積の拡大で利用者が増え、また輪作体系に欠かせない小麦や大豆の調製作業は全量農協で行っており、毎年50億円以上の農畜産物販売額を達成するために、乾燥施設の果たす役割は重要だ。JAむかわの長門組合長は「コロナウイルスなど困難な状況が続いていますが、一日も早い収束を祈願しています。JAも協同の力を発揮し、支え合い助け合い、新たな気持ちで農業振興に取り組みたい」と話した。

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